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「デジタル原型師」への第一歩(後編)
前編の続きです。

KIMG1192.jpg
出力完了のブザーが鳴りました。
さっそく土台から出力物を取り出して、サポート材を剥がしていきます。
どんな形状が形成されたのか、ワクワクしながら作業していきます。すると……

KIMG1195.jpg
……おぉ!
なんとなくルーミアっぽい形がきちんと出力されています。
しかし、よくよく見るとあちこちに破綻が……

設計図でもある3Dデータと見比べてみましょう。
20140526_01.jpg
わかりやすいのはリボンの部分、ネクタイの部分、それに前髪の部分です。
これらに共通するのは、サイズに比してデザインが細かった……出力部分が細かったということ。
モデリングした際に出力サイズを考えずに作成したのが、どうも良くなかったようです。
ひょっとしたら、10cmサイズで出力していたら上手く行ったかもしれません。
前髪はともかく、ネクタイやリボンはもっとデフォルメして作成したほうが良かったのでしょう。

……3Dプリンタでの出力は、現状試行錯誤の繰り返しのようです。
ちょっとした設定項目一つで結果が変わってきたり、思い通りの結果を得るために何回も失敗を経ることも多いそうです。
今回もそうした失敗の一つ……ではあるのですが、今回はこれも味と考えて制作を続行しました。
まぁ、全体的に大きな破綻はしてませんし、何より勿体無いですしね。
ルーミアちゃんもそのほうが喜ぶんじゃないかなと思った次第です。

さて、前回は次の工程としてひたすらにヤスリがけをして表面を処理していきました。
ただ、ヤスリがけの精度が甘かったのもあり、仕上がりには特有の積層段差が残ってしまいました。
加えて、数時間の地道な作業……ちょっと繰り返すのはうんざりしてしまいます。
そこで、こちらも新兵器を投入します。

KIMG1185.jpg
 ド ン !
ついに買ってしまいました。
今回使った3Dプリンタの構造材であるABS樹脂を溶かす溶剤(薬品)、アセトンです。
これでヤスリがけの代わりに表面を溶かし、段差や細かいキズを滑らかにしようという作戦です。
具体的には、適当な筆でアセトンを表面に塗布してABSを柔らかくして、塗り伸ばすような感じにします。
ちなみにこのアセトンは近所の薬局で購入しました。

この方法には紙ヤスリとくらべていくつかの利点があり、
・かかる手間が少なくて済む
・削りカスなどの粉塵が出ない
・ヤスリがけしにくい細部にも筆が届けば使用可能
・キズを埋める効果が期待できる(溶けた樹脂がキズに流れ込むため)
・仕上がりがきれい(※個人の感想です)
また、こちらで紹介されてる「漬ける」方法より細かい部分の塗り分けで加減ができます(たぶん)。

というわけで、アセトンを表面に塗っていきます。
塗るというより、筆に十分含ませて乗せていく感じですかね。そして柔らかくなってきたら塗り伸ばします。
なお、作業中は換気を十分にしてください。もちろん火気厳禁です。
大事なことなので二度言います。作業中は 換 気 を十分にしてください。もちろん 火 気 厳 禁 です。

KIMG1200.jpg
そうして作業終了したのがこちらになります。
表面に光沢が見えますが濡れているわけではなく、滑らかになって反射しているだけです。
逆に言えばそれだけ表面が滑らかになったと言えます。
全体に丸くなり、段差もかなり目立たなくなっているのがわかります。

KIMG1201.jpg
後ろ側からも。
髪の毛の部分などは、ほとんどこの時点で段差は消えたと言っていい状態です。
ただ、大きめのでっぱりなどのゴミは取り切れていないので、そこは紙ヤスリで仕上げをします。

KIMG1203.jpg
紙ヤスリで仕上げて溶きパテを塗って、更に気になるところに紙ヤスリ。
だいぶきれいになりました。

では、いざ塗装です。
使う塗料は前回と同じ水性ホビーカラーです。
……写真を撮り忘れましたが、それだけ一心不乱に塗りました。

KIMG1217.jpg
……どうでしょう!
かなりきれいになりました。

ですが、これで完成ではありません。
いや、完成にしても良かったのですが、最後の仕上げにトップコートを吹きます。
トップコートというのは表面保護材で、つやを整えて質感を高めるものだそうです。
……ぶっちゃけ模型をあんまり作らないのでよくわかりません(ぉ
まぁでもここまで来たら何かのついでです。半光沢のトップコートの缶スプレーを上から吹き付けます。

と、いうわけで。
お待たせしました、ついに完成です!

KIMG1235.jpg

KIMG1241.jpg

KIMG1229.jpg

写真がうまく撮れてませんが、2作目としてはなかなかの仕上がりになったと思います。
反省点は顔のペインティングとモデリングですね。
ちょっと顔が平面的になりすぎて、余計に描いた感じがアレになりました。
ただ、そこ以外は結果的には割と良いのではないでしょうか。
ひょっとしたらですが、つや感はちょっと強い気がするのでつや消しトップコートのほうが良かったかもしれません。

まぁまぁ、反省点は多少なりとありますが。
個人的には2作目で結構クオリティが上げられたので満足しております。
当初の目的、自作のデータでの出力にも成功しましたし、今後への見地も得られました。
この調子で、ちまちまと何かしら作っていかれたらなぁと思っております。
まぁ、3Dプリンタが家にある間だけですがw

そういうわけで、今回のシリーズもここで終了となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
KIMG1242.jpg
# しかし今度は写真の腕前も上げたくなりますなぁ
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【2014/05/26 21:32】 | 3Dプリンタ | トラックバック(0) | コメント(2)
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コメント
こんにちは

たまたまブログ拝見しました。

FDMは水平方向と比べて垂直方向の造形が荒くなる性質があるので、フィギュアなんかの場合は目立つ顔を上向きにして、分割したり、横向きにしたりするともう少しきれいに造形できると思います。

ご参考まで
【2014/05/27 16:52】 URL | ばーちゃわーるど #FvLIUmYM[ 編集]
>ばーちゃわーるど様
コメントありがとうございます。
なるほど、スライスする方向にも気をつけないといけないわけですね。
出力後の仕上げ作業にも関わってきそうですし、次に作る作品ではその辺りも気をつけて試行してみたいと思います。

……ところで、ばーちゃわーるど様ってあのばーちゃわーるど様ですよね!?
3Dプリンタを導入しようか迷っていた頃から、大変サイトを参考にさせていただきました。
このような場末のblogまで来て頂けて、なんというか本当に恐縮です。
たまたま見ていただいたとはいえ、もっとご覧いただくに相応しいblogになれるよう、これからも励みに頑張ります!
【2014/05/28 08:03】 URL | KOR@管理人 #-[ 編集]
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時遊戯画つれづれ


同人サークル『時遊戯画』の日記代わりのブログです。 主に創作した作品の発表・お知らせや日々のよしなしごとなど。

プロフィール

漂流いかだ(KOR)

Author:漂流いかだ(KOR)
同人サークル「時遊戯画」主宰。
東方シリーズの二次創作を舞台に活動中。
SSとか音とか絵とか中途半端に節操なく。

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